ヘアケア三種の神器から考える担当美容師の在り方【前編】

鵜川

こんにちは!本質美容経営塾のウカワレイ(@reiukawa_arete)です。

あなたは、お客様にどのようなホームケアをご提案されていますか?

シャンプー、トリートメント、ドライヤー、ヘアアイロン、ヘアオイル、ヘアミルク、ワックス、クリーム、ムース、ジェル、スプレー、髪の日焼け止め、ブラシ、コーム

などなど、挙げ始めたらキリがないほどにヘアケアアイテムには沢山の種類がありますよね。

もちろん、お客様の頭皮や毛髪の状態によって必要なアイテムは変わることでしょう。

そんな中で鵜川は、していただきたいホームケアとして

シャンプー、トリートメント、アウトバストリートメントを「ヘアケア三種の神器」と定め

この3つのアイテムの使用の徹底を最低限まずお客様にお願いしております。

誰もが知っているような非常に基本的なヘアケアですよね。

この基本の徹底と継続こそが、お客様の髪を綺麗にしていく上でで非常に重要だと考えています。

今回は、なぜ鵜川がこの3点のアイテムを重要視しているのか?

そして、なぜ美容師がホームケアまで責任を持って考える必要があるのか?

について、初の試みで前編後編の2本仕立てで、考えを共有いたします。

メニュー

鵜川が考える「ヘアケア三種の神器」

そもそも、三種の神器とは

日本神話に由来し、天照大神から皇室へ受け継がれてきたとされる

「八咫鏡(やたのかがみ)」「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」のことです。

そこから現代では「ある分野において欠かせない3つのもの」といった意味合いで使用されています。

例えば、昭和の高度経済成長期には、白黒テレビと洗濯機と冷蔵庫が三種の神器と呼ばれました。

そんな三種の神器

鵜川がヘアケアにおいてと考えているのが

①シャンプー

②トリートメント

③アウトバストリートメント

です。

この3つのアイテムを重要視する理由は、それぞれ役割が異なること。

そして、この3つのアイテムの適正化でほぼ全ての方のヘアケアのお悩みは解決できるからです。

それぞれ順に解説していきます。

①シャンプー

シャンプーには、頭皮と毛髪の汚れを落とす役割があります。

また、汚れを落とすだけではなく、状態に応じて頭皮と髪の状態を整える役割もあります。

逆に、適切なアイテム選びの上で適切なシャンプーができないと、頭皮と髪の状態が悪化することもあるでしょう。

つまり、シャンプー次第で頭皮も荒れたり、髪もダメージする恐れがあるということです。

シャンプーの重要性や違いを語り始めたら、キリがないほどに語ってしまうので簡単にお伝えしますが

シャンプーは、頭皮ケアとヘアケアにおいて1番大切と言っても過言ではない重要な化粧品だということですね。

②トリートメント

トリートメントには、シャンプー後の髪の状態を整え、ヘアケア効果を高める役割があります。

鵜川は、シャンプーだけではしきれないヘアケアをトリートメントしていくと考えています。

当たり前のことかもしれませんが、シャンプー後にトリートメントは使用します。

なので、髪の状態はもちろんのこと、シャンプー剤に合わせたトリートメント剤を使用することが重要でしょう。

鵜川

これは、必ずしも同じメーカーの同じラインのアイテムを選べという意味ではありません

アウトバストリートメント

アウトバストリートメントは、洗い流さないトリートメントとも呼ばれる、ドライヤー前に使用するトリートメントタイプのアイテムです。

使用意図としては、状態を良くするというより悪くしないために守るという考えが現実的かと。

ドライヤーやアイロンの熱、摩擦や乾燥といった日常生活で髪が受ける影響からの保護が主な役割でしょう。

また、まとまりやハリコシ、手触りなどの毛髪を扱いやすい質感に整える役割も。

更には、近年のサロン専売品のアイテムには、エアポリューション(空気浮遊物の総称)から髪を保護するという役割も考えられるようになっているそうです。

3つにはそれぞれ異なる役割がある

お客様の状態や状況にもよりますが鵜川は多くの場合で、ご説明してきた順番でアイテムの重要性を考えています。

「お客様からオイルがほしいと言われたからオイルを売った」

「洗い流さないトリートメントが売りやすいからシャンプーの話はせずに売った」

みたいな事例を美容師さんからもお客様も伺います。

ですが、僕は洗い流さないトリートメント以上にシャンプートリートメントを重要視しています。

それは、毛髪科学的に多くの場合で結果に繋がりやすいからです。

それぞれのアイテムには異なった役割があります。

その中で1番軸として考えるべきはシャンプーでしょう。

こちらの記事でも考えを共有しておりますが

美容も健康も足し算ばかりが必要なわけではありません。

シャンプーはヘアケアのベース作りができる化粧品です。

シャンプーでヘアケアの基盤を作り、その上で色付けをインバス、アウトバストリートメントでしていく

そんなご提案が最も毛髪科学的に考えてもシンプルで、尚且つ、良心的なのではないでしょうか。

お客様のサロン外での美容について

「美容室で高級なトリートメントをしているから家では何もしなくてもいい」

「ヘアオイルで最終的に質感はごまかせるからシャンプーは何でもいい」

そんな単純な話ではないかと。

それぞれの役割を理解した上で、自分の頭皮や毛髪の状態に適した化粧品を適切に使用する。

これがホームケアの基本だと考えています。

お客様がサロンに来られるのは365日のうち何日でしょうか?

僕がホームケアをこれほど重要視している理由は、とてもシンプルです。

お客様がサロンで過ごすのは、月に一度御来店いただくお客様でも、年間の御来店回数は12回

残りの353日はサロンではなく、ご自宅でのご自身によるホームケアです。

もちろん、美容師の施術が重要なのは言うまでもありません。

どちらの方が大事かなんて、鵜川はそんな低レベルな話をしていません。

どちらも同じぐらい大切だと物申しているのです。

お客様の髪は美容師の手を離れている時間の方が、圧倒的に長いわけです。

直接担当できない353日を無視して

「僕のカットは上手いです」

「うちのトリートメントはすごいです」

「このカラー剤はダメージが少ないです」

と、サロンの中での美容にばかりこだわっていて、本当にお客様の髪を綺麗にできるのでしょうか?

お客様の未来の美しさを守れるのでしょうか?

僕は難しいと思います。

数年後の近い将来でさえも難しいかもしれません。

どれだけ丁寧に施術をしても、次に美容室へ来るまでに何十回も髪を洗います。

何十回もドライヤーをします。

紫外線や乾燥など、日常生活の中でも髪はさまざまな影響を受けています。

お客様の髪の状態は、サロンでの数時間だけで決まるわけではない。

それぐらいこの記事を読んで下さっている理美容師のあなただったら分かりますよね?

分かっていてホームケアのご説明やご提案をしないのなら、プロとしてどうなのでしょう?

お客様のお悩みが増えた方が、確かに楽に稼げるかもしれません。

ですが、それを美容のプロの仕事だとは、僕は思いません。

なんなら、同じ美容師と思われるのが嫌なほどです。

まぁ、それはただのヘアカッターの仕事でしょうね。

美容のプロとしての仕事をするのであれば

「サロンだけで綺麗にする」という考え方から、一歩先へ進む必要がある考えています。

サロントリートメントをしているから大丈夫?

美容室には、さまざまな高価格帯のトリートメントがあります。

数千円〜数万円するようなトリートメントメニューもあるでしょう。

もちろん、サロントリートメント自体を否定するつもりはありません。

適切であれば、非常に有効な技術だと思います。

ですがサロントリートメントで儲けようとする施術方針、経営方針には違和感があります。

仮に月に一度トリートメントをしたとしても、次回の御来店まで約30日あります。

その約30日間の毎日のホームケアの影響を無視することはできません。

僕は、1回のスペシャルケア以上に、毎日の基本的なホームケアを適切に続けることが大切だと考えています。

これは美容に限った話ではありません、健康においても同じことが言えるでしょう。

月に1回どれだけ素晴らしいパーソナルトレーニングを受けても、その他の日はトレーニングをせずに暴飲暴食

これでは、ダイエットにしても筋トレにしても大した効果は得られないでしょう。

それであれば、最低限の自主トレの上での適切な生活習慣の方が結果が得られるかもしれません。

髪が死滅細胞である以上、ヘアケアも同じです。

特別なことをする前に、まず日々の基本を整える。

その最低限の基本が、僕にとっては「ヘアケア3種の神器」のご提案なのです。

店販とは「商品を販売すること」だけではない

ここまで読んでみて

「結局、シャンプーやトリートメントを店販したいという話でしょ?」

と思われる方もいるかもしれません。

ですが、僕が考えていることは少し違います。

こちらの記事でも考えを共有しておりますが…

適切な商品をご購入、ご使用いただくことは大切です。

目的は、商品を売ることではありません。

目的は、お客様の髪を綺麗にすること。

そのために必要なのであれば、商品をご提案する。

僕にとっては非常にシンプルな話です。

店販は「商品を売ることではありません」

商品を売ることは物販ですから。

「お客様のサロン外での美容に、どれだけ携われるか」

その一つの形が店販だと僕は考えています。

美容師の仕事を、サロンの中だけで終わらせない。

次回来店までのお客様の髪まで考える。

その第一歩として、シャンプーとトリートメントとアウトバストリートメントという「ヘアケア3種の神器」をまず大切にしています。

ですが、ここで美容師側が絶対に勘違いしてはいけないことがあります。

それは「ホームケアをしてくれないから髪が綺麗にならない」と、お客様の責任にしてしまうことです。

むしろ、美容師側にこそ責任があると鵜川は考えてきました。

では、どこまで責任を持つべきなのか?

後編でも、引き続きヘアケア三種から深掘りして考えます。

鵜川は、よく三種の神器をご提案する際に

「これらを一定期間以上に渡って適切にご使用いただき、良くならなければ僕の技術に問題があると思ってください」

と、お客様に常套句のようにお伝えしております。

わざわざ言わなくていいことなのも分かった上で。

なぜなのか、この理由についても次回共有していきます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
メニュー